ストレートネックは良くない? 治療の現場から・その4

face首の痛みや手の痺れのなどの症状で、病院の検査(レントゲン、MRIなど)を受けると、ストレートネックと診断されるケースがよくあります。

・ストレートネックとは何でしょうか?

背骨は、上は頭蓋骨、下は腰骨(骨盤)に繋がっていますが、一本の骨ではなく、ブロック型の骨がレンガのように積み重なって出来ています。

首のあたりの背骨(頚椎)は七つのブロックで出来ており、これが前側に傾いている(アーチ状になっている)のが自然な状態と言われています。(背骨全体では緩やかなS字状になっています)

ところが、その傾きが浅く、まっすぐに近い状態になってしまう場合があります。

それをストレートネックと言います。

 

・どうしてストレートネックになるのでしょうか?

パソコン作業などで、長時間同じ姿勢をとることが原因と言われています。

 

・ストレートネックはどうして良くないのでしょうか?

頭の重みを支えるために、首の骨はアーチ状になっているのですが、これがストレートに近くなると、筋肉や神経に負担をかけてしまいます。

その結果、首痛、肩こり、手の痺れ、めまいなどを引き起こすと言われています。

 

・病院での治療は?

手術をすることは少なく、鎮痛剤の投与、牽引(首を引っ張る)などの処置がとられることが多いようです。

また、枕などの寝具を変えて、首を矯正しようとする方法もあるそうです。

 

簡単ではありますが、ストレートネックについての一般的な考え方は、このようなものかと思います。

ここまで読まれた方は、

「ストレートネックは良くないんだ…」

と思われたのではないでしょうか。

ところが当院では、ストレートネックかどうかは、全く気にしておりません。

無理に矯正することもありません。

見た目の姿勢や骨格は、人それぞれです。

ストレートネックと診断されたかどうかに関係なく、首痛や肩こり、しびれなどの症状は起こりえます。

前回のお話にも書かせて頂きましたが、首という体の一部分をどうこうするより、体全体のバランスを最適に整えることが、何より重要と考えています。

当院にお越しくださる方には、「ストレートネックを治そう」ではなく、「全体のバランスを整えて、症状を治そう」と考えて頂けると幸いです。

もちろんこれは、あくまで当院での考え方です。

病院やその他の治療方法を、否定する意図ではありません。

あなたにとって最適な治療方法が見つかることを願っております。

 

滋賀草津カイロプラクティック(整体・気功)
村岸 毅