「こんなすごい治療を修得できるのなら、今の仕事を辞めても構わない!」
今から約16年前、私はそう決心して、前職を辞して治療家の道に進みました。
我ながら、思い切った決断をいたしました(^^)
それから私は、家族や仲間に助けられ、そして多くの患者さまに支えられて、今こうして故郷の地で治療をしています。
このページでは、私が2010年9月に開院するまでの経過を紹介させて頂きます。
公務員として勤務
私は1998年に大学を卒業して10年間、公務員として勤務しておりました。
いわゆる「民間療法」(病院以外の治療。整体、カイロプラクティック、気功など)には全く縁のない生活を送っておりました。
ですので、体調不良は病院で治すものだと思っていましたし、病院で治らないものは「体質」だから仕方がない、と思っていました。
民間療法については「肩こり等に多少効果があるのかな?」くらいの認識でしたし、様々な治療方法があり過ぎて何を信用して良いのかわからず、「何だかどれも怪しい」と思っていました。
人を治す仕事への憧れ
その一方で、私は「人を治す、健康に貢献する」仕事に、子供の頃から強い憧れを持っていました。
福祉関係の公務員の仕事を選んだのも、その思いからでした。
私自身、以前は病院のお世話になることが多く、また家族の入院という出来事もありました。
そこで、「もっとダイレクトに人の健康に役立てる職業はないか」という思いが強まり、理学療法士など医療系の専門学校を調べたり、見学に行ったりしていました。
そして、偶然インターネットで、私の治療の師匠、荒田顕司氏(株式会社SLCA代表)の存在を知ることになりました。
私も「治療家」になりたい!
大阪の堺市に赴き、荒田代表と直接会ってお話を伺う中で、
「整体、カイロなどの民間療法は、その技術レベルを高めていくと、慢性的な痛み、心身の不調に驚くほど素晴らしい効果を発揮する」
という事実を知りました。(お会いした時の荒田代表の自信に満ちた存在感は、今でも忘れられません)
しかし、何事も自分で実際に体験してみなければ、納得できないものです。
そこで私は、荒田代表の勧めもあり、実際に荒田代表から治療技術を学んでいる研修生の方や、独立開業している治療家に会いに行き、治療を受けさせて頂きました。
その治療方法は何とも不思議なもので、正直に言いまして「これが治療なのか? これで本当に治るのか?」という気持ちも出てきました。
しかし、驚くべきことに、治療後間もなく身体に変化が起こり、翌日から、私が「体質」だと諦めていた症状が大きく改善されていったのです。
これには本当にショックを受けました。
「荒田代表からこの治療技術を学びたい!」と強く思うようになりました。
私自身の症状は、どのように改善されたか
私自身の症状は、本当にお困りの方と比べれば取るに足らないものかも知れません。
でも、当時私は仕事でパソコンンを使うことが非常に多く、慢性的な目の疲れ、乾燥感に悩んでいました。
眼科を受診しても異常はなく、目薬も効果がなく…。
ところが、先輩の治療を受けるようになって、
目の症状がスッキリ改善したのです。
もちろん、仕事の内容は変わっていません。
他にも、自分自身で様々な効果を実感しました。
めまい、立ちくらみが起こらなくなった。
(体質だと思っていました)
寝つき、寝起きが非常に良くなった。
(以前は、特に寝起きは体がだるくて大変でした)
時々あった腰、膝の痛みがなくなった。
(運動不足だと思っていました)
風邪をひかなくなった。
(これは、本当に助かっています)
花粉症が改善した。
(春は目や鼻のかゆみで大変でした)
などなど、です。
この治療が本物であることを自分で実感できたことは、治療家としての自信につながりました。
先輩治療家の存在
でも、私が本当に「治療家になりたい」と思うようになったのは、治療技術そのものだけではなく、先輩治療家の存在がすごく大きかったと思います。
先輩方は皆、本当に優しく親身で、自信に満ちたオーラを放っていました。
そして先輩方の治療院を訪問し、患者様達がすごく喜んでいる様子を、実際に伺うことができました。
「先輩のような素晴らしい治療家になりたい!」という思いが、私を治療家の道に進ませることになりました。
治療家への道を決意
しかし、それでもすぐに治療家に転職することを決意したわけではなく、「今の仕事を辞めて大丈夫なのか」という不安もありました。
荒田代表のもとで治療を学ぶためには、選抜試験をクリアする必要がありました。
そこで、「もし試験に合格できたら、仕事を辞めてもいい」という思いで、試験を受けました。
そして、何とか合格を頂き、治療家への道が開けました。私は喜び勇んで、治療家への夢を思い描き、先輩の治療院で定期的に治療を受けながら、入学の日を待ちました。
修行時代 ~困難の日々~
公務員を退職し、2008年4月から、荒田代表の施設(大阪府堺市)にて、治療の学習をスタートいたしました。
マンツーマンに近い形で、毎日、熱心なご指導を頂きました。
技術習得後は実際に、“独立開院しているのと同じように”患者さまの治療を一人で行いました。
しかし、ここからが苦難の連続で、公務員時代とはあまりに勝手が違う治療の仕事に、戸惑い続けました。
この治療技術を使いこなすのは一筋縄ではいかず、日々反省の繰り返しでした。
正直に言いまして、挫折しそうになったのは1度や2度ではありません。
毎日心が折れそうになる時期もありました。
「本当に一人前の治療家になれるのか」
「前の仕事を辞めたのは間違いだったのでは」
という思いが頭をよぎりました。
そのたびに、荒田代表、先輩の治療家からアドバイスを頂き、同期の磊先生や毛利先生、研修生の仲間、家族や友人たちに励まされて、何とかやっていきました。
何より、多くの患者さまに、私は育てて頂きました。
修行時代 ~喜びと感謝~
治療家として施術を行う日々の中で、徐々に大きな治療効果が発揮されるようになりました。
その効果は、治療している私自身も本当に驚くほどでした。
心身の健康を回復することは、人生を大きく変えることに繋がります。
患者さまの笑顔を見ること、お話をすることは何より楽しく、嬉しいことです。
やはり、治療家の道に進んで良かったと心底思いました。
この修行時代に、多くの方にご心配、ご迷惑をかけたこと、多くの方に助けて頂いたことを忘れてはいけないと思っています。
感謝の気持ちを忘れてはいけないと思います。
独立開院 ~治療家としてもっと成長したい!~
2年半に及ぶ学習、研修を経て、2010年9月8日、故郷の滋賀県で開院させて頂きました。
開院後も研修時代と変わらず、
「どうすればもっと治療効果を上げられるか、患者さまに心地良い空間を提供できるか」
を考え続け、仲間の治療家と勉強を続けています。
独立した治療家として、もっと成長したい。
そして、本当にお困りの方のお役に立ちたい。
これからも、全力で治療させて頂きます。
私事を長々と書き、大変失礼いたしました。
最後まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
素敵なあなたとお会いする日を、心から楽しみにしております。
草津アアルト整体院
村岸 毅