首の痛みや手の痺れのなどの症状で、病院の検査(レントゲン、MRIなど)を受けると、ストレートネックと診断されるケースがよくあります。
・ストレートネックとは何でしょうか?
背骨は、上は頭蓋骨、下は腰骨(骨盤)に繋がっていますが、一本の骨ではなく、ブロック型の骨がレンガのように積み重なって出来ています。
首のあたりの背骨(頚椎)は七つのブロックで出来ており、これが前側に傾いている(アーチ状になっている)のが自然な状態と言われています。(背骨全体では緩やかなS字状になっています)
ところが、その傾きが浅く、まっすぐに近い状態になってしまう場合があります。
それをストレートネックと言います。
・どうしてストレートネックになるのでしょうか?
パソコン作業などで、長時間同じ姿勢をとることが原因と言われています。
・ストレートネックはどうして良くないのでしょうか?
頭の重みを支えるために、首の骨はアーチ状になっているのですが、これがストレートに近くなると、筋肉や神経に負担をかけてしまいます。
その結果、首痛、肩こり、手の痺れ、めまいなどを引き起こすと言われています。
・病院での治療は?
手術をすることは少なく、鎮痛剤の投与、牽引(首を引っ張る)などの処置がとられることが多いようです。
また、枕などの寝具を変えて、首を矯正しようとする方法もあるそうです。
簡単ではありますが、ストレートネックについての一般的な考え方は、このようなものかと思います。
ここまで読まれた方は、
「ストレートネックは良くないんだ…」
と思われたのではないでしょうか。
ところが当院では、ストレートネックかどうかは、全く気にしておりません。
無理に矯正することもありません。
見た目の姿勢や骨格は、人それぞれです。
ストレートネックと診断されたかどうかに関係なく、首痛や肩こり、しびれなどの症状は起こりえます。
前回のお話にも書かせて頂きましたが、首という体の一部分をどうこうするより、体全体のバランスを最適に整えることが、何より重要と考えています。
当院にお越しくださる方には、「ストレートネックを治そう」ではなく、「全体のバランスを整えて、症状を治そう」と考えて頂けると幸いです。
もちろんこれは、あくまで当院での考え方です。
病院やその他の治療方法を、否定する意図ではありません。
あなたにとって最適な治療方法が見つかることを願っております。
滋賀草津カイロプラクティック(整体・気功)
村岸 毅