
緘黙は、話すための身体的能力に問題はないが、特定の状況または相手に対して、話すことができなくなる症状です。

緘黙症について、当院の治療方針を紹介いたします。よろしければご覧ください。
緘黙(かんもく)とは?
緘黙は、不安や緊張、恐怖感から、特定の場面で「話す行為」が抑制される状態です。特に子どもに見られる「場面緘黙」が代表的ですが、成人でも見られることがあります。
緘黙の種類
1.場面緘黙
- 特徴:家庭内など安心できる環境では話すのに、学校や公共の場、または知らない人がいる環境ではほとんど話さなくなる。
- 発症時期:一般的には幼児期(3~5歳)から学童期にかけて現れ、特に学校入学時に顕著になることが多い。
- 背景:社会不安や対人恐怖が根底にあり、過度なプレッシャーや期待、不安が引き金となることが多い。
2.全緘黙
- 特徴:家庭内においても、どのような環境においても一切発話しない状態。
- 背景:深刻なトラウマやストレス反応、PTSD(心的外傷後ストレス障害)との関連が指摘される。
3.その他のパターン
- 選択的緘黙:特定の人物に対してのみ話さないケースもあり、状況や相手により発現の度合いが異なる場合がある。
- 急性緘黙:急激なストレスや衝撃を受けた直後に、一時的に話せなくなる場合。
緘黙の原因として一般的に考えられること
緘黙の発症には複数の要因が絡み合っています。
・不安感、恐怖感
・学校、家庭、社会環境でのストレス
・自己評価の低さ
・感受性の高さ(HSP)
・自閉スペクトラム症(ASD)
・過去のトラウマ
など。
当院の治療方針
当院では、緘黙症の原因は、以下の3つと考えております。
- 自律神経の乱れ
- 精神的ストレス
- 体の歪み

自律神経の乱れ
自律神経は、体の調子を整えてくれる神経です。自律神経の乱れがあると、精神的に不安定になりやすくなります。緊張感、不安感、ストレスを強く感じるようになります。
また、自律神経の乱れは、筋肉の緊張を引き起こします。後述の「体の歪み」と合わせて、声を出しにくい状態を作り出してしまいます。
コミュニケーションのストレス
人と話すことは、誰にとっても緊張感、ストレスがあるものです。その緊張が、時として高まることがあります。入学、クラス替え、人間関係の変化など。
また、忙しさやプレッシャーがかかる状況で、ストレスが蓄積することで、対人コミュニケーションのストレスに過敏になる場合もあります。
これらのストレスが、声を出しにくい、声を出そうとすると喉がつかえるなどの、緘黙の症状を引き起こします。
体の歪み
体の歪み(姿勢・バランスの悪さ)があると、体に疲れがたまりやすかったり、筋肉に負担をかけたりします。緊張感、不安感が強く出る場合、ストレートネック、スマホ首、猫背で、首の筋肉が固くなっていることが多いです。
声を出す動作は、喉、胸、お腹などにある様々な筋肉が連携をとることで成り立ちます。人間に特有の、非常に繊細な動作です。
体の歪みによって、首などの筋肉に負担がかかると、無意識のうちに緊張状態になります。すると、医学的な問題はないのに、声が出しにくい、声が出ないという緘黙症が起こりやすくなってしまいます。
そのため、体の歪みを治すことは、緘黙症を改善するために必須となります。
緘黙症を改善する「オールインワン」の整体

緘黙の症状は、何かの病気や遺伝ではなく、生まれつきのものでもありません。上記の3つの原因を解消することで、緘黙症を改善することができます。
当院では、緘黙症など自律神経、ストレスにかかわる様々な症状を改善する「オールインワン」の施術をおこなっております。よろしければ是非、お悩みの方のお力になりたいと思います。