【視線恐怖症】視線が怖くなるのはなぜ?

視線恐怖症・視線が怖くなるのはなぜ?

他人からの視線が過度に気になり、不安や恐怖を感じる「視線恐怖症」。これは一般的に言われる「人見知り」とは異なり、日常生活や社会生活に支障をきたすケースも少なくありません。

本コラムでは、視線恐怖症のメカニズムと、当院からのアプローチを解説します。

視線恐怖症とは?

視線恐怖症は、他人の視線を過剰に意識し「見られている」という不安から、動悸や発汗、震えなどの身体症状が現れる状態を指します。

視線恐怖症の主な特徴
  • 人が多いところや対面会話で、強い緊張を感じる
  • 自分の視線が相手を不快にしているのではと不安になる
  • 症状が悪化すると外出困難になるケースも

一般的な「恥ずかしがり」ではなく、社会不安障害の一種として位置付けられています。

視線恐怖症の原因として一般的に言われていること

視線恐怖症の原因として、医学的な見解は次のようなものがあります。

  • 認知の歪み
    「他人が自分を批判している」という誤った認知が不安を増幅させます。実際には誰も注目していないのに、脳が「見られている」と錯覚する状態です。
  • 過去のトラウマ
    いじめや厳しいしつけなど、過去のネガティブな経験が、潜在意識に影響を与えている場合があります。
  • 脳機能の特性
    扁桃体(脳の器官)の過活動や、セロトニン伝達機能の異常が関係するとの研究報告があります。
偏桃体

偏桃体(へんとうたい)は、脳の側頭葉内側の奥深くに位置する、アーモンド(扁桃)形の神経細胞の集まりです。恐怖、不安、緊張、怒りなど、主にネガティブな感情の発生や処理に深く関与していると言われています。

視床下部などと連携し、感情的な刺激に応じて、自律神経やホルモン分泌を調整しています。

自己視線恐怖症とは?

自己視線恐怖とは、「自分の視線が相手に不快感を与えているのではないか」と強く心配し、不安や恐怖を感じる症状を指します。

自己視線恐怖の例
  • 自分の目線の方向が不自然に感じる
  • 瞬きの回数が気になる
  • 相手の目を見ると攻撃的だと誤解されるのではと心配になる

この症状は、通常の視線恐怖症と併発しやすく、「見る/見られる」の両面で苦しむ悪循環を生みます。

誰しもが、人の目を気にしています

視線が気になる女性

実は、他人の視線を意識するのは自然な反応です。集団生活を営む人類にとって、「他者からの目(評価)」は生存に直結する重要な要素になっているからです。

しかし現代社会では、SNSによる過剰な他者比較、職場や学校での評価主義などが相まって、誰もが視線恐怖症を発症するリスクを抱えていると言えます。

当院の見解

草津アアルト整体院・カウンセリング風景

当院では、視線恐怖症の背景に「自律神経の乱れ」と「ストレスの蓄積」が深く関わると考えています。具体的には、次の要因が原因として考えられます。

  • 交感神経(自律神経の一つ)が過剰に緊張
    緊張が持続すると、小さなストレス刺激にも過敏に反応するようになります
  • ストレスによる脳疲労
    ストレスホルモン(コルチゾール)の持続的な分泌が、扁桃体の活動を亢進させます
  • 体の歪み
    特に首や肩の緊張が脳血流を悪化させ、自律神経の働きや認知機能を悪化させます

これらの要因が重なることで、通常なら気にならない視線が「脅威」として認識されやすくなるのです。

当院の治療方針

草津アアルト整体院・施術風景

他者の視線に対する緊張感は、誰しもが持っているものです。しかし、自律神経の乱れがあると、その緊張感が過剰になり、ストレスに対して過敏になることがあります

そこで当院では、視線恐怖症を改善するために、下記の施術をおこなっております。

  • 自律神経整体
    交感神経の緊張をゆるめることで、自律神経のバランスを適切に整えます。
  • ストレスセラピー
    過剰なストレスが自律神経に悪影響を与えるため、ストレスに対処するセラピーを組み合わせています。
  • 体の歪み改善整体
    体の歪み(姿勢の悪さ)は、筋肉や自律神経の緊張を高めます。体の歪みを解消することで、心身ともにリラックスしやすくなります。

「今は日常生活でも、ほとんど気にならなくなっています」との声を頂いております。当院では視線恐怖症の改善を、しっかりサポートさせて頂きます。

視線恐怖症でお悩みなら…

対人・視線恐怖症について詳しくまとめた、下記のページもご参考ください。