選択性緘黙症(かんもく症)・場面緘黙症とは?

子供が、家族や親しい友人とは問題なく会話をしているのに、学校や幼稚園では全く、またはほとんど話せず、沈黙を続ける状態を、選択性緘黙(かんもく)症または場面緘黙症と言います。
生活の場面全体について話すことが出来ない状態を、全緘黙と言います。

その子供は、非常に内気に見え、学校でのグループに入りたがらず、極度の緊張で行動が抑止されてしまう場合があります。

会話が出来ないと言っても、脳機能や言語能力に問題があるわけではなく、学習面でも問題がないのが通常です。

幼児期(2~5才)に表れることが多いですが、引っ込み思案などの性格と区別がつきにくく、周りの人が気付くのは、幼稚園、保育園に入園、または小学校に入学した時などです。

女子の方が男子よりも多くみられ、1.5~2倍くらいの割合です。

緘黙の状態が長い間続く例は少ないが、中学校まで続くと、成人になっても改善しにくい場合があります。

選択性緘黙症(場面緘黙症)の子供は、わがままで故意に「ある特定の場面で話さない」のではなく、極度の緊張のために、話そうとしても声が出ず、話すことが出来ない。

周りの人がそのことを理解したうえで、無理に話させようとせず、子供が安心して意思や感情を表出できる環境を作ることが重要になります。

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